型抜函

型抜函は、天地、小口ともに折り返してあるので、いわゆる切れ端が隠れているのでチップボール断面が函の入り口から見えないので綺麗かつ高級感がでます。





型抜き函の展開図。

このタイプのケースは、ロータリーカッターでは、作ることができず、抜型を作製します。


小口折型抜函作製時の注意事項

・印刷物の原稿を作成する際、2面付け以上の場合は、前もって、製函所と印刷所に「送り」を確認しましょう。
その確認が出来てから、抜型を作製します。この確認作業を怠ると型の作り直しや納期が遅れたりする事故につながります。

・小口折型抜函は、小口部分を、完全に折り返す為、型抜時に筋がきちんと押されていない場合、筋割れをおこしやすいので注意が必要です。

・印刷物とボールを合紙して、小口折型抜函を作る場合、貼る印刷物により、筋われを起こす場合があります。特に用紙選びには絶対的注意が必要です。

・印刷のデザインについて、黒など濃い色のベタがが小口の折り返し部分にくるのは、避けた方が無難です。

・また、小口の筋われ防止に、PPを貼る事をお勧めします。

・印刷物と合紙するボールは、9号がよいと思います。11号でももちろんOKですが、多少筋割れのリスクがあがりますので、製作工場作業担当者とご相談ください。

よく「トンボ」が出たりする事故があります。
 普通の天地糊付函と違い、折り返し部分がありますので、そこに表1、表4の天地のセンタートンボが出てしまいます。内側に入るので、大丈夫と思いきや、
天地のたちトンボが思いっきり出たりしますので、函の展開を必ず製函所から取り寄せ、それを元に原稿を作成しましょう。

天地糊付函より、納期がいります。
小口折の函は、↑でも説明したとおり、普通の天地糊付函と違い、抜型を作製しなければいけないため、ここで余計に3日以上かかります。
そして、印刷物と合紙しPPを貼るタイプが多いので、その時間も十分に計算にいれましょう。
また、小口を折る機械と製函する機械がちがいますので、全量小口を折って糊付けしたあとからでないと、製函機にかけられませんので、天地糊付函より納期がいります。